海外での支払いで想定外のことが起きるのは、会計のときのちょっとした選択、つまり、どの通貨で払うか、どのカードを使うか、そのあとお金がどう計算されるかが原因であることがほとんどです。少し準備しておけば、その大半は避けられます。
会計では現地通貨を選ぶ
海外でカードを使うと、決済端末やATMから、現地通貨で請求するか、自国の通貨で請求するかを聞かれることがあります。自国の通貨を選ぶ方法は、動的通貨換算(DCC)と呼ばれます。為替レートは店の側の銀行が決め、上乗せや追加の手数料が含まれていることがあります。現地通貨を選べば、お持ちのカード会社が、そのカード会社のレートと手数料で換算します。
VisaとMastercardは、加盟店とATMに対して、両方の金額、為替レート、追加の手数料を表示し、利用者に選ばせることを求めています。Visaは、これらの情報が見えないときや急かされていると感じたときは、換算を断り、カード会社に知らせるよう案内しています。断っても、買い物や現金の引き出しはできます。
そこから、一般的な助言が出てきます。この提案を断って現地通貨で支払い、そのあとでご自身のカードのレートと手数料を確認することです。画面に両方の合計額とレートが出ているなら、決める前に比べることもできます。
カードにかかる費用を知る
持っていくカードごとに、次の3点を調べておきましょう。
- 海外事務手数料。 外貨での支払いに、一定の割合を上乗せするカードは多いです。かからないカードもあります。
- ATMの費用。 現金を引き出すと、ATMの運営会社の手数料と、ご自身の銀行の手数料の両方がかかることがあります。
- 為替レート。 現地通貨で払うとき、レートと上乗せ分はカード会社が決めます。
3つとも、カードの規約に書いてあり、銀行のアプリでも確認できるのがふつうです。海外事務手数料がかからないカードなら、費用を1つ避けられますが、会計で受け入れた換算の提案にかかる追加の費用までは防げません。
予備の手段を持つ
カード1枚が使えなくなると、家から遠く離れた場所では本当に困ります。利用停止、紛失、破損、あるいはそもそも使えない店ということもあります。
- カードは2枚持ち、 できれば別々のカード会社のものを、別々の場所にしまいます。
- スマートフォンのウォレットにもカードを追加し、 タッチ決済ができるようにしておきます。
- 決済ブランドによっては、使えない国や店があります。 行き先に合わせて、各カードのブランドを確認しましょう。
- 現地通貨の現金も少し持ちます。 小さな店、市場、交通機関で役に立ちます。
- 銀行の紛失受付の電話番号は、 カードがなくても見られる場所に控えます。カード番号やセキュリティコードをメモに書くのはやめましょう。
ホテルとレンタカーでは与信枠が押さえられます
ホテルやレンタカー会社は、カードの利用枠の一部を一時的に押さえることがよくあります。解除されるまでは、使える残りの枠が減ります。使うカードに十分な枠があるか確かめ、到着する前に、レンタカー会社のカードの条件(デビットカードが使えるかどうかなど)を読んでおきましょう。
出発前に
- 旅行中に有効期限が切れるカードがないか、各カードが海外とネットで使えるかを確認する。
- 銀行のアプリで、渡航に関する設定を見る。渡航の届け出を求める銀行もありますが、不要な銀行も多いです。
- ログインコードを受け取れる状態か確認する。方法はeSIM入門にあります。
- カードの旅行向け特典の条件を読む。旅行代金をそのカードで支払った場合だけ使える特典もあります。
困ったときは
カードの紛失や盗難に気づいたらすぐに、銀行のアプリで利用を止めるか届け出るか、紛失受付の電話番号に連絡し、予備のカードに切り替えます。明細に正しい金額が載るまでは、レシートを取っておきましょう。
情報源
この記事は以下のページをもとに書き、2026年10月5日に内容を照らし合わせて確認しました。プログラムやルールは変わるため、決める前に提供元の最新の条件を確認してください。
一般的な情報であり、金融、法律、旅行に関する助言ではありません。ご自身のカードの規約と、提供元の最新のルールを優先してください。